今日はドイツ語の読み方と発音について話してみたいと思います!
ドイツ語は、基本的にローマ字読みです。
まずはアルファベット順に例を挙げてみたので、なんとなく感覚を得れるように慣れていきましょう!その後に、ポイントと例外を説明していきますね。
日本人が苦手なポイントや気をつけるべきポイントを、今回は紹介したいと思います!
0.ドイツ語・アルファベットの読み方
読み方 | 備考 | |
A E I O U | ア エ イ オ ウ |
ローマ字通り |
F L M N S | エフ エル エム エン エス |
英語と ほぼ同じ |
B D G P T | ベー デー ゲー ぺー テー |
英語とは違う eの口。 |
V W | ファオ ヴェー | 下唇を 軽く噛む →項目8へ |
H K | ハー カー | aの口。 |
C | ツェー | |
J | ヨット | Japan は ヤーパンです。 「ヤイユエヨ」 で使われます。 |
Q | クー | これで始まる 単語は 少ないです。 |
R | エル | →項目7へ |
X | イクス | これで始まる 単語は 少ないです。 |
Y | ユプスィロン | これで始まる 単語は 少ないです。 |
Z | ツェット | ツァツィ ツツェツォ で使われます。 |
Ä Ö Ü | エー ウュ ウュ |
ドイツ語 ならでは。 →項目2へ |
ß | エスツェット | ドイツ語 ならでは。 ssの発音と 一緒です。 |
でも実際の単語で覚えていくのが良いと思うので、次の単語表をみてみてくださいね!
アーベーツェーデーゲーアーハーツェー(ABCDGAHC)もお馴染みかと思います♪
1.アルファベット順の単語表!ドイツ語に慣れよう!
基本は、ローマ字読み。強勢のところを赤にしました。読んで慣れていきましょう!
Auto (アウト)車
発音:Auto
Aを強く発音します。これは、ローマ字読みそのものですね。
日本語と同じ「ア」ですが、なるべく口をはっきりとあけることを心がけます。
Autobahn(アウトバーン)ドイツの高速道路 は日本でもだんだんお馴染みの単語になってきましたね。
Aは、「ア」
Bach (バッハ)小川、バッハ(作曲家)
発音:Bach
ch はのどの奥から息をはく感じですね。
Bは、唇をはじく感じで、軽く「バッ」と言います。
→項目4チェック!&項目8チェック!
Bは母音と一緒になると「バビブベボ」Ba Bi Bu Be Bo。
発音例
発音:Bild (ビルトゥ)絵
発音:Buch (ブッフ)本
CD (ツェーデー) CD
発音:CD
Cはドイツ語でツェー。Dはドイツ語でデー。
Cの後に母音が来る場合は、例えばドイツでお馴染み Currywurst (カリーヴルストゥ)カレーソーセージと発音。
Cent (セントゥ)お金の単位 と発音。
Deutsch (ドイチュ)ドイツ語
発音:Deutsch
☆例外:euは(オイ)という発音なので Deuはドイ。tsch も(チュ)と発音。Tschaikovsky(作曲家チャイコフスキー)とか、Tschechien (国チェコ)とかでも使われます。
→項目3チェック!
Dは母音と一緒になると「ダディドゥデド」da di du de do。
発音例
発音:da (ダ) そこ
発音:Dienstag(ディンスターク)火曜日
Eltern (エルテルン)両親
発音:Eltern 「エ」
「エ」は日本語と同じエですが、なるべくはっきりと口をあけることを心がけると伝わりやすいかもしれません。
lとrは日本語にすると同じルですが、舌の位置が違います。
lは口の中の上、rは口の中の奥に舌。
→項目6をチェック!
Fahrad (ファーラートゥ)自転車
発音:Fahrad
dのトゥは短めに軽く言う感じです。fは下唇を軽く噛む感じで発音します。
Fは母音と一緒になると「ファフィフフェホォ」Fa Fi fu fe Fo
Gabel (ガーベル)フォーク
発音:Gabel
lは舌を口の中の上に軽く当てる感じです。→項目7をチェック!
Gは母音と一緒になると「ガギグゲゴ」 ga gi gu ge go
発音例
発音:gehen(ゲーエン) 行く
Haus (ハウス)家
発音:Haus
Hは母音と一緒になると「ハヒフヘホ」 Ha Hi Hu He Ho
発音例
発音:Hilfe (ヒルフェ) 助け
Ingwer (イングヴァー)しょうが
発音:Ingwer
wは、バでなくヴァ。下唇をちょっと噛む感じです。
「I イ」はイッとはっきりと口を動かすと良いです。
→項目7をチェック!
Japan (ヤーパン)日本
発音:Japan
Jは母音と一緒になると「ヤ ジ ユ イェー ジョあるいはヨ」 Ja Ji Ju Je Jo。
発音例
発音:Juni (ユーニ)六月
発音:joggen (ジョッゲン)ジョギングする
Kind (キントゥ)子ども
発音:Kind
トゥは短めに発音。 kは母音と一緒になると「カキクケコ」ka ki ku ke ko
発音例
発音:kann (カン) ~できる
Lippen (リッペン)口びる
発音:Lippen
ppとか2回続くと「ッ」となります。
Lは母音と一緒になると 「ラリルレロ」la li lu le lo
でもr ではじまるラリルレロ ra ri ru re ro とは発音が異なります。
→項目7をチェック!
Maus (マウス)ねずみ
発音:Maus
Mは母音と一緒になると「マミムメモ」ma mi mu me mo
発音例
発音:Mutter(ムッター)母
発音:Mond (モントゥ) 月
neu(ノイ)新しい
発音:neu
例外:euは(オイ)という発音なので neu (ノイ)
nは母音と一緒になると「ナニヌネノ」na ni nu ne no
発音例
発音:Note (ノーテ) 音符、成績
Obst (オプストゥ)果物
発音:Obst
トゥは短めです。
口を卵型にあけてはっきりと発音しましょう。
Puppe (プッペ)人形
発音:Puppe
ppと2回続くと「ッ」となります。
pは母音と一緒になると「パピプペポ」pa pi pu pe po
発音例
発音:Papa (パパ)父
Quiz (クイズ)クイズ
発音:Quiz
qで始まる単語は多くありません。
Quelle(クヴェレ)泉とかQueとなるとクヴェと濁ります。
Reise (ライゼ)旅行
発音:Reise
rの発音は舌を口の奥にやる感じです。
→項目6チェック!
例外:ei は(アイ)と発音。
→項目3チェック!
rは母音と一緒になると「ラリルレロ」 ra ri ru re ro
Samstag (ザムスターク)土曜日
発音:Samstag
sの後に母音は、ザと濁ります。
→項目5チェック!
sは母音と一緒になると「ザズィズゼゾ」sa si su se so
発音例
発音:singen (ズィンゲン) 歌う
Tabak (タバーク)たばこ
発音:Tabak
tは母音と一緒になると、「タティトゥテト」ta ti tu te to
発音例
発音:Ticket (ティケット)チケット
Ungarn (ウンガルン)ハンガリー
発音:Ungarn
ルは、舌を奥にやる感じでルと言い過ぎない。
Uは「ウ」
Vater (ファーター)父
発音:Vater
ファは下唇を軽く噛む感じ。
va は違う単語では「ヴァ」と濁ったりもします。
発音例
発音:Vase(ヴァーゼ)花瓶。
Wind (ヴィントゥ)風
発音:Wind
ヴィは下唇を軽く噛む感じ。トゥは軽く言う感じです。
>
Xylofon (クシロフォン)木琴
発音:Xylofon
フォは下唇を軽く噛む感じ。Xで始まる単語は少ないです。
Yoga (ヨガ)ヨガ
発音:Yoga
Yで始まる単語は多くありません。
ちなみに Yenは日本通貨の円。イエンと発音します。
Zug (ツーク)電車
発音:Zug
zは母音と一緒になると 「ツァツィツツェツォ」 za zi zu ze zo
発音例
発音:zoo (ツォー)動物園
Grüße (グリューセ)あいさつ
発音:Grüße
üはuとeの中間の口、「ウュ」。
→項目2をチェック!
ßはssの発音です。
→項目5をチェック!
2.ドイツ語ならでは!ウムラウト。Ä , Ü, Ö はどうやって発音する?
ドイツ語ならではの、「ä」「ü」「ö」。母音の上に点々が書かれたものを「ウムラウト」といいます。どのアルファベットの上にも付けれるわけではなく、あるものはこの3種類だけです。
独特の記号のように見え、どうやって発音するのか分からない方がほとんどだと思います。
早速、発音の仕方を見ていきましょう!
①ä
アーウムラウトといいます。ちょっと横に広げたアーという口をしながらエを言ってみるとよいです。「エ」に近い発音で、aとeの中間の口になります。
発音例
発音:Gäste (ゲステ) お客さんたち(複数)
発音:Hände (ヘンデ) 手(複数)
②ü
ウーウムラウトといいます。「ユ」に近い発音で、uとeの中間の口になります。ウと言いながら、エを加えてみてください。
口は、少しすぼめた感じになります。
発音例
発音:müde (ミューデ)疲れた
発音:München (ミュンヘン) ミュンヘン(地名)
③ö
オーウムラウトといいます。オーといいながら、エを加えてみてください。「オ」と「エ」の中間音で、oとeの中間の口になります。口は卵型をイメージしたらよいかもしれません。
発音例
発音:Löwe (レーヴェ) ライオン
発音:böse(ベーゼ)怒っている
発音と一緒ですね。
3.例外 eu(オイ), ei(アイ), ie(イー)
ローマ字読みではない例外です。たくさんドイツ語の単語を声に出していくうちに、例外は自然と身についていくと思います。たくさん単語に触れてくださいね。
①eu(オイ)
発音例
発音:heute (ホイテ) 今日
発音:neu (ノイ) 新しい
②ei (アイ)
発音例
発音:Ei (アイ) 卵
発音:eins (アインス) 1
③ie (イー)
発音例
発音:Liebe (リーベ) 愛
発音:Tier (ティーァ) 動物
4.ch、sch、tsch、-ig もドイツ語ならでは。
①ch
「ハッ」「ホッ」「ヒッ」と喉の奥から息をはく感じです。
発音例
発音:Bach (バッハ) 小川、作曲家のバッハ
発音:Koch (コッホ)料理人
発音:ich (イッヒ) 私
発音:auch(アオホ) 私も
②sch (シュ)
発音例
発音:Schubert (シューベルト) 作曲家のシューベルト
発音:schnell (シュネル) 早い
発音:Schade (シャーデ) 残念
③tsch (チュ)
発音例
発音:Deutsch (ドイチュ) ドイツ語
発音:Tschüss (チューッス) さようなら
④-ig (ッヒ)あるいは(ック)
発音例
発音:mutig (ムーティッヒあるいはムーティック) 勇気ある
発音:billig (ビリッヒあるいはビリック) 安い
5.Sは濁ったり濁らなかったり
①濁る場合
sの後に母音がくるとドイツ語では、濁ります。
発音例
発音:Samstag (ザムスターク) 土曜日
発音:Sonntag (ゾンターク) 日曜日
発音:Sonne(ゾンネ)太陽
②濁らない場合
ssと複数になると、濁りません。
ちなみにドイツ語だけにみられるß は ss と一緒の発音です。
発音例
発音:Grüße (グリューセ)挨拶
発音:essen (エッセン)食べる
③「シュ」になる場合
spとかst とかの子音がくると「シュ」になります。
発音例
発音:Sport (シュポルトゥ)スポーツ
発音:Stadt(シュタットゥ) 町
6.tt,ss, pp は小さい「ッ」になる。また aa, oo, eeは「-」と伸びる。
①tt, ss, pp の場合 「ッ」短くなる
発音例
発音:Suppe (ズッペ)スープ
発音:Mutter(ムッター)母
発音:essen(エッセン)食べる
発音:Puppe (プッペ) 人形
②aa, oo, ee の場合 「ー」伸びる
発音例
発音:Haare (ハーレ)髪
発音:Allee (アレー)並木道
発音:doof (ドーフ)間抜けな
7.日本人が苦手なRとLの違い
これは、日本人にとって苦手一番の発音なのではないでしょうか。
①R
Rは「エル」です。ルの部分で、舌を奥にやる感じです。
発音例
発音:Rice (ライス)ごはん
発音:Reise(ライゼ)旅行
②L
Lも「エル」ですが、Rとは違う発音です。ルの部分で舌を軽く上にやる感じです。
発音例
発音:Liebe (リーベ) 愛
発音:Leben (レーベン)生活、命
RとLにはいまだに苦労しています(汗)
8.日本人が苦手なBとW、V の違い
①B
シンプルに平べったい感じ。
発音例
発音:Buch (ブッフ)本
発音:Bild (ビルトゥ)絵画
②V W
WやVは下唇をちょっと噛む様に。
日本語だと「ヴ」や「ファ」のイメージ。
発音例
発音:Wunder (ヴンダー)奇跡
発音:Welt (ヴェルトゥ) 世界
発音:Vater (ファーター)父
ベーは平たく、ヴェーは下唇を軽くかんでね。
Volkswagen これも練習してみると良いかも!?
まとめ
ローマ字読みで割りと入りやすいとはいえ、例外もたくさんありますので最初は慣れないかもしれません。
でも、ドイツ語は割とはっきりと発音がしているので発音がしやすく、声に出してたくさんドイツ語を言っていくうちに、すーっと基本が身についてくると思います。
RとLの発音や、BとV、Wの発音は、日本人にとって難しい発音ですが、自分で違いを意識的にしていると伝わります。
日本語は口をあまり動かさない言語かと思いますが、ドイツ語では、しっかり口を動かしてはっきりと発音することが重要なのかなぁと思います。
音楽家にとってドイツ語は、きってもきれない関係ですね。
バッハ、ベートーヴェンもシューベルト、モーツァルト・・偉大な作曲家の多くはドイツ語をしゃべっていたんですね~!