ドイツはヨーロッパの主要国であり、日本と同様、工業国でもあります。
おのずとビジネスのフィールドで関わることも多く、ドイツ語文書の翻訳が必要になってきます。
特に特許や機密文書といった分野にはプロの翻訳が不可欠です。
今回はドイツ語の翻訳会社を10社ご紹介します。
それぞれの会社の強みを参考にしながら、ぜひご自身のニーズに合う会社選びの参考にしてみてくださいね。
>>翻訳会社10社の1文字あたりの翻訳料金の平均は?
1文字あたりの料金 ※10社平均 |
日→独 17.9円/字 独→日 26.6円/単語 |
ドイツ語翻訳会社の選び方
英語の翻訳会社はたくさんありますが、ドイツ語の翻訳に対応している会社はそこまで多くありません。
その中でも会社を選ぶ際に気を付けることがいくつかあります。
字数、もしくは単語当たりの単価
依頼するにあたり、単価は必ず確認しましょう。
日→独であれば、字数
独→日であれば、単語数
でカウントされることが一般的ですので、文書の量から翻訳価格をある程度推測することができます。
無料見積もりフォームや電話相談を受け付けている会社もありますので、文書のボリュームと翻訳内容をお伝えすると翻訳料の概算を把握できます。
納期
文書のボリュームと難易度によって変わります。
専門知識が必要のない翻訳文書であれば数日で受け取れることもありますし、難しい文書や数十ページにも及ぶ場合は1週間以上は必要となります。
お急ぎの場合、特急対応が可能な会社もあります。
割増料金が必要になる場合もありますので、依頼前の確認がマストです。
会社によって得意とする分野が異なる
会社ごとに、得意分野があります。
知財や特許系という会社もあれば、エンタメやアニメの翻訳実績多数というケースもあり、翻訳したい文書の内容に応じて、依頼先も変更するのも良いですね。
ホームページに過去の翻訳実績を紹介していることも多く、翻訳分野の傾向から、その会社の得意分野を推測可能です。
ネイティブが検収に関わっているかどうか
翻訳時、もしくは検収時にネイティブがチェックし、より自然な表現に修正することがあります。
ネイティブのチェックがあると、ビジネス相手も違和感を感じることが少なくて済みますよね。
検収までにネイティブが文書に関わるタイミングがあるか、確認しておくと良いでしょう。
ドイツ語翻訳会社10選
【1】担当者の数が多く、急な案件にも対応可能な「JOHO」
JOHOはネイティブと日本人スタッフが10人以上で担当し、翻訳体制が手厚いことが特徴です。
これだけスタッフがいるので、もちろん特急対応も可能です。
ミニマム8000円から依頼でき、大型案件の場合は割引もあります。
別料金で 翻訳証明書の発行も頼むことができますし、納品後の無料サポートはなんと1か月間も設けています。
他の翻訳会社に比べると、かなり長い期間の無料サポートですので、万が一、修正点が見つかったとしても安心ですね。
クレジットカード払いにも対応しています。
前払い制度を採用していますので、着手金としていくらか準備が必要です。
1文字あたり の料金 |
日→独10~18円/字 独→日18~25円/単語 |
お急ぎ対応 | 〇 |
ネイティブ チェック |
〇 |
強みの 翻訳分野 |
建築や不動産 |
【2】最短1分の見積もりも可能な「(株)タウ・トランスレーション」
この会社は必ずドイツ語のネイティブが最終確認をすることが強みと言えます。
検収時にネイティブのチェックがあると、よりナチュラルな表現になりますね。
さらに嬉しい特典として、初回は一律10%の割引が適用されます。
簡単な見積もりフォームがあり、依頼文書のボリュームなどから、概算の案件価格を知ることができます。
即日可、土日も翻訳体制をとっており、2017年~2018年クレームゼロを達成しました。
秘密保持契約を結ぶことも可能で情報機密保持には非常に信頼できる会社です。
案件によっては社外秘というケースも多いため、安心できる材料といえます。
短い場合は数時間で納品できることもあり、気軽に相談ができますね。
1文字あたり の料金 |
日→独 30円/字 独→日 30円/単語 |
お急ぎ対応 | 〇 |
ネイティブ チェック |
〇 |
強みの 翻訳分野 |
ビジネス翻訳等 |
【3】24時間対応の翻訳会社「INTER BOOKS」
INTER BOOKSはなんといっても24時間翻訳に対応していることがポイントです。
料金にはスタンダートと特急の2パターンあり、原稿量が10枚以上になる場合や定期発注は割引があります。
また、教育機関の先生・講師や学生は10%引きで、アカデミック関係者には嬉しいサービスが用意されています。
大学等でドイツ語と関わる仕事をしている方にはおすすめの翻訳会社です。
無料の簡単見積もりがあるので、参考程度に見積もりだけでも依頼することが可能です。
10万円以下の場合PayPalやSquareでのカード決済OKというのも、他の翻訳会社に比べると決済方法の選択肢が広いと言えます。
代表者の考えや現在に至るまでの会社の歩みを、ホームページで詳細に知ることができます。
あえて「品質にこだわることができる規模」の会社であり続けることは、ハイクオリティーな翻訳を実行し続けるという意志表示でもあります。
1文字あたり の料金 |
日→独 17円/字~ 独→日 17円/単語~ |
お急ぎ対応 | 〇 |
ネイティブ チェック |
不明 |
強みの 翻訳分野 |
電気分野の 知財・特許 |
【4】最後まで人による翻訳にこだわる「NAIway」
NAIwayの魅力はダブルバイリンガル体制をとっており、翻訳者とチェッカー(検収者)がどちらも両言語のプロという点です。
翻訳の時点でネイティブが関わっているため、出来上がりの品質はかなり高くなります。
8000円から依頼可能で、検収後1週間のフォロー期間があります。
受け取ってからの疑問はこの期間に解決できるため、気軽に質問することができますね。
AIや機械を使った翻訳はせず、人の手による翻訳にこだわっているのがNAIwayです。
その分、細かなニュアンスまでを確実に再現し、より自然な翻訳をお届けすることを可能にしています。
翻訳会社の多くは、翻訳文書トータルのバランスやニュアンスを調整する必要があるため、翻訳文の分納(出来上がり次第、納品していくこと)をあまり快く引き受けてくれません。
しかしここでは、相談次第で分納可能ですので、出来上がりを逐一確認していきたい場合にも応えてくれる会社です。
1文字あたりの料金 | 日→独 26.5円/字~ 独→日 28円/単語~ |
お急ぎ対応 | △案件次第 |
ネイティブチェック | 〇 |
強みの翻訳分野 | 化学分野のSDS |
【5】仕上がりのデザインまで考慮可能な「パラジャパン」
JMIPという外国人患者医療機関認証制度が2011年から始まり、それに関連した文書の翻訳に対応しているのがパラジャパンです。
特に特許関連に多数の実績があります。
さらに保障は無期限で、保証料込のわかりやすい料金設定になっています。
保障が無期限という翻訳会社は非常に珍しく、翻訳した文書に最後まで責任を持つという会社の姿勢を感じます。
文章だけでなく、仕上がりのデザインまで考慮することもあり、仕上がりのレイアウト等で希望がある場合は、ぜひ相談してみましょう。
過去20年間で12000社を超える企業との取引があり、150000万件に及ぶ翻訳実績があります。
ここまで明確な受注実績を明示している翻訳会社は珍しく、信頼度がぐんとアップしますね。
1文字あたり の料金 |
日→独 仕上がり26.25円/単語 独→日 仕上がり8円/字 |
お急ぎ対応 | 〇 |
ネイティブ チェック |
〇 |
強みの 翻訳分野 |
特許 |
【6】最新クラウドソーシング型の依頼「Conyac」
ここ数年、クラウドソーシングでの仕事の受発注が増えてきました。
このConyacでは世界約50000人のバイリンガルに依頼することができます。
顧客の満足度も高く、依頼者の96%が満足というリサーチ結果もあります。
納品スピードも翻訳者や案件によって差がありますが、総じて早めであると言えます。
料金や品質、納期は翻訳者によるため単純比較はできませんが、限りなくご自身のニーズに合う翻訳者を見つけることができるのはConyacでしょう。
クラウドソーシングというビジネスの新しいトレンドを取り入れるには最適です。
1文字あたり の料金 |
日→独 6円/字~ |
お急ぎ対応 | △依頼先による |
ネイティブ チェック |
〇 |
強みの 翻訳分野 |
△依頼先による |
【7】大企業との取引実績が多い「ドイツ語翻訳センター」
ドイツ語翻訳センターは原子力や環境分野に強みがあり、大手企業や官公庁との取引実績を開示しています。
非常に有名な企業から各地の大学まで多岐にわたる依頼主から、様々な案件を受注してきたことがわかる資料となっています。
やはり、依頼先の翻訳会社の取引先を一部でも知ることができれば、会社への安心感もぐんと高くなりますね。
無料見積もりが用意されているため、まずは気軽に見積もり依頼してみるのが良いでしょう。
クレジットカード払いにも対応しており、柔軟な支払い方法が用意されています。
依頼のミニマムが25000円~と若干高めですが、事前見積もりでかなり詳細な金額を提示してくれるため、
基本的に追加料金等が発生しない仕組みになっています。
1文字あたり の料金 |
日→独 21円/字 独→日 35円/単語 ※特許分野の翻訳料金 分野により変動 |
お急ぎ対応 | 不明 |
ネイティブ チェック |
不明 |
強みの 翻訳分野 |
原子力や 環境分野 |
【8】品質にこだわる「翻訳工房くまざわ」
品質第一を掲げているのが、翻訳工房くまざわです。
ネイティブが検収に関わっているため、翻訳後の文章がより自然に馴染むような仕上がりになります。
あらゆるフォーマットに対応しているので、エクセルの表計算から複雑なDTPファイルに至るまで、ビジネス業界の一般手的なファイル形式は網羅しています。
翻訳量が多い場合は値引きあるので、ビジネスでの利用も安心ですね。
依頼者の立場に立った提案を心がけており、翻訳に関連した質問や疑問も真摯に対応してくれるのが、この会社の魅力です。
さらに翻訳工房くまざわの強みは、文芸関係の実績もあるという点です。
詩や童謡、文学の翻訳実績をホームページに掲載している会社は少ないため、これらの翻訳を希望している場合にはこちらの会社がおすすめです。
無料見積もりあり、リピート率が高いこともうなずけます。
ミニマム依頼は3900円からというのも良心的です。
文書量がそこまで多くない場合は、翻訳工房くまざわがぴったりですね。
1文字あたり の料金 |
日→独 13円/字 独→日 25円/単語 ※一般文書 マニュアルと特許技術 |
お急ぎ対応 | △案件による |
ネイティブ チェック |
〇 |
強みの 翻訳分野 |
文芸や詩、童謡 |
【9】急増するインバウンドやエンタメに強みのある「Amittアミット」
インバウンドなど観光案件の翻訳も対応している会社で、マイナー言語もわかりやすい料金設定となっています。
各言語を言語1~3に分類し、文字/単価も明確に示されており、さらに料金は翻訳文書の難易度によってA~Cの3段階となっているので、翻訳料金の概算が簡単に分かるため便利です。
90%以上のリピーター率を誇っているのも、Amittの強みと言えます。
Amittはエンタメ系が得意でアニメや小説、映画もしっかりと対応しています。
文書の難易度にもよりますが翻訳文字~2000字であれば、2日~4日で仕上がるといった納品期日の目安がはっきりと示されているのも、依頼側としては安心ですね。
「120%の当たり前」を企業理念とし、お客様ファーストの考えを貫く先義後利をモットーに運営されています。
翻訳証明書の発行可能ですので、ビジネスで必要な方は気軽に依頼してみましょう。
1文字あたり の料金 |
日→独 15円/字 独→日 25円/単語 |
お急ぎ対応 | 〇 |
ネイティブ チェック |
〇 |
強みの 翻訳分野 |
エンタメ |
【10】技術翻訳に圧倒的な実績を持つ「JES ジェスコーポレーション」
ジェスコーポレーションの強みは技術翻訳にあります。
技術翻訳の中でもバイオテクノロジー分野のスペシャリストが多く、医療関係にも強い翻訳会社です。
生命科学分野の多数の翻訳実績はホームページで確認できますので、興味がある方はぜひ一度確認してみてください。
ミニマム10000円ですが、個人は20000円からですので注意が必要です。
ジェスコーポレーションも翻訳文の難易度によって単価に差があり、A~Cランクの3段階を設けています。
Aは学術論文や特許、Bはパンフレット、Cは専門知識を必要としない内容で、依頼前にある程度の翻訳料金を把握することができます。
無料トライアルもあり、翻訳後の文章の雰囲気を予め知ることができます。
また、パソコンや文書のセキュリティー意識が高く、廃棄方法もホームページに明確に記載されています。
機密文書など、ビジネス文書の翻訳では情報の取り扱いに敏感になりますが、ジェスコーポレーションであれば安心して依頼できますね。
1文字あたり の料金 |
日→独 19円/字 独→日 24円/単語 |
お急ぎ対応 | 不明 |
ネイティブ チェック |
〇 |
強みの 翻訳分野 |
エンタメ |
【まとめ】
ドイツ語に限らず、外国語の翻訳は微妙なニュアンスの表現が非常に難しいと言われています。
だからこそネイティブが翻訳に関わっているだけでも、翻訳語の文章は限りなく現地の言葉や言い回りに近づけることができます。
主にビジネスをメインに利用することが多い翻訳会社ですが、時には至急対応が必要な場合もあるでしょう。
特急対応がある会社であれば、そのニーズも満たすことができて安心ですよね。
翻訳はあくまでも手段であり、目的ではありません。
翻訳後の文書を使ったビジネスがさらに円滑に進むよう、目的と希望に合う翻訳会社を見つけてくださいね。